■【私的銘酒考】 其の伍 「Pernod Absinthe(ペルノー アブサン)」
調べてみると「アブサン」というワードで検索をして、ここへ来る方が多いようでしたので、ここはひとつ、今日はアブサンについて書いてみます。
私が飲んだことがあるアブサンは、トレーネアブサン、アブサント、ハプスブルグアブサンのグリーンとレッド、ヴェルサント、そして今日紹介するペルノーアブサンです。
それぞれ味も違えば、白濁の具合も違いますが、共通するのは官能的な香りと、とろけるような甘み、そして突き抜ける爽快感です。
19世紀パリのカフェで芸術家や文学者たちがアブサンの杯を重ね、芸術談義に花を咲かせ、そして芸術に苦悩した。。。ゴッホ、ランボー、ヴェルレーヌ、ゴーギャン・・・皆がこの魔性の酒に憑かれたと云うことも頷けます。
僕も例に漏れず、アブサンの魔性に憑かれていると言っても過言ではありませんが、まだまだ偉大なる諸先輩方に比べれば・・・
今日のアイテムです↓
さて、数あるアブサンの中で何故ペルノーアブサンを紹介するかというと、
①流通量が多く手に入れやすい。
②価格も4千円くらいとお手軽。
③20世紀初頭にニガヨモギの中毒性を指摘され販売停止になった元祖アブサンの本家のブランドである。
以上の点からです。
色はうすーく緑がかった透明です。
甘ーいアニスの香りは好みが分かれます。アブサン(パスティス含)が嫌だという方の多くはこのアニスの香りがダメな方ではないでしょうか?
ストレートでの評価ですが、味は、口に含むとまず怒涛の如く強烈な甘みとアルコールの辛さ(度数は高いですよ68度です)が襲ってきます。そして終始甘味がありながらも、セカンドから後味には薄荷のようなすっきりとした感覚があります。
甘いのに辛い、甘いのにすっきり、でもやっぱり甘い!とても面白い味です。
そこが官能的な印象の所以でしょうか。
もちろんストレートで飲んでも良いのですが、お勧めは水orソーダ(やはりフランスなのでペリエ)割です。
しかし。ただ水やソーダで割ればいいわけではありません。
前述の19世紀のカフェで流行っていたらしい飲み方ですが、
①まずアブサンをグラスに注ぎます。
②グラスの口にアブサンスプーンを渡らせます。
※アブサンスプーン⇒穴がいくつかあいているスプーン
←こいつです。
③アブサンスプーンの上に角砂糖をのせ、角砂糖を溶かすように水またはソーダを注ぐ。
このときにペルノーアブサンは若干緑ががった乳白色へ白濁していきます。
④アブサン:水が1:5くらいのバランスがベストです。
こうして飲むと、アルコール度数が緩和され飲みやすくなるだけでなく、味や香りも適度に調整され非常に美味しく飲むことができます。
そして飲むシチュエーションですが、19世紀のカフェのようなデカダンな雰囲気も良いのですが、実は初夏の抜けるような青空の中BBQでもしながら飲んでもおいしいですよ。(T)
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