■【私的銘酒考】 其の四 「DOMAINE DUPONT DECANTER 1967(ドメーヌ・デュポン デキャンタ)」
さて4回目です。
今回はカルヴァドスからです。
まずは簡単にカルヴァドスの説明から。。。
簡単にフランスはカルヴァドス地方の特産林檎を使ったブランデーです。
と言いたいところなのですが、流石はグルメの国仏蘭西、ワインと同じようにしっかりと法律で定められた基準があります。
以下は「世界の名酒辞典」を抜粋したWebサイトの抜粋です。
-----------カルヴァドスは、りんごを原料にしたブランデーで、フランスのノルマンディー地方の特産酒である。なかでも、中心部の優良産地、ペイ・ドージュ地区で生産されるものは、別格扱いされ、銘醸ワインや、コニャック、アルマニャック同様に、アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ(略称A・C)法の規制を受けてつくられる。蒸留には、単式蒸留機の使用が義務づけられている。そして、製品には、”アペラシオン・カヴァドス・デュ・ペイ・ドージュ・コントローレ(AppellationCalvados du Pays d’Auge Controlee)”のA・C表記をする。一般にカルヴァドスと考えられている酒のなかでの一級品と考えていい。このペイ・ドージュ地区周辺の10の地区で生産されるブランデーは、1941年のアペラシオン・レグルマンテ(略称A・R)という法律で規制されていたが、最近A・Cに昇格した。ただし、ペイ・ドージュとちがって、蒸留にはアルマニャュク同様に、半連続式蒸留の使用が認められている。ただし、認定された一地区だけで生産したものは、”アペラシオン・カルヴァドス・デュ・コタンタン・レグルマンテ”というふうに、地区名をつけられる。したがって、単に”カルヴァドス”というA・C表記の場合は、複数の地区のものをブレンドしたものと考えていい。以上にあげた地区以外のノルマンディー、ブルターニュ、メース地方でつくられるりんごのブランディーは、A・R名で売られるが、蒸留には、連続式蒸留機の使用が認められ、かつ中性アルコールをブレンドすることが許されている---------
なんだか難しくて読む気にもなれないですよね・・・此処には書かれていませんが、アルコール度数にも規定があり40度以上の物のみカルヴァドスを名乗ることができるそうです。
そんな面倒くさいお酒カルヴァドスですが、当の本人は、ほのかに林檎の薫りが漂う甘くやさしい味が特徴の田舎のお嬢さんといった印象のお酒です。
以前「ポム・プリゾニエール」について書いたことがありますが、ビンの中に林檎が入っているものも良く見かけますね。
そして前置きが非常に長くなりましたが・・・
今日書くのは「ドメーヌ・ド・コクレル カルヴァドス・ポム・ド・イヴ」にしようかと思ったのですが、書いているうちに気が変わり先日購入した「ドメーヌ・デュポン」の1967年物にいたします。

正直、味についてはまだ飲んでいないので分かりません。
では何故これをセレクトしたかと言うと、この1967年と言う熟成年数のことについて書きたくなったからです。
前述の通りカルヴァドスには厳しい規定があります。そんな中で40年もの時間熟成を行うと、ほとんどの樽は度数40度を下回ってしまい、カルヴァドスではなくなってしまうのです。
つまり、このカルヴァドスは奇跡のお酒なんです。
中にはもっと古い物もあるかもしれませんが、それらが市場に流通する事はほぼ皆無です。なぜならカルヴァドスは大量生産ではなく、家族単位で生産している事が多く、これら奇跡のカルヴァドスの多くは生産者がお祝い事の時に飲む秘蔵のお酒となっている為です。
だからといって生産者を責めることは出来ません、最高の贅沢を享受する権利は彼らにこそあるのですから・・・
ちなみに僕の好きなカルヴァドスの飲み方は、ストレートは勿論、映画「凱旋門」にあったようなカルヴァドスカクテル、そして秀逸はカフェ・カルヴですね。
これはエスプレッソ(此処はフランス流にエキスプレスと言ったほうがいいのかな・・・)にカルヴァドスを加え飲むスタイルのカフェで、コーヒーにほのかに薫る林檎の香が病みつきになります。ただ問題は、、、こんなに高価なカルヴァドスをコーヒーに入れる勇気が・・・(T)
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